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冷え症について

 寒くなってくると、冷え症の方にはつらい季節。
冷え症といってもさまざまなタイプがあり、対策の方法も違ってきます。
今回は大きく5つのタイプに分けて解説します。

・下半身型(下半身は冷えが、のぼせる)腎虚

 30歳台以降に多く、年齢が高くなるにしたがって増える傾向にあります。
最も多いタイプです。
腰筋、梨状筋(お尻の筋肉)で下肢に行く神経を圧迫したり、下肢に行く交感神経を緊張させるため冷えてしまいます。
全体の熱容量は健康な人と変わらないので、全身をむやみに温めると、熱は上半身にこもり、のぼせてしまいます。
「対策」は腰筋や梨状筋(お尻の筋肉)を緩めることです。
腰痛症、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛の患者さんに多いタイプです。

・四肢末端型

 全身のエネルギー自体が健康な人より少ないので、熱容量も低いです。
交感神経系が緊張し、熱を外に逃がさないように血管を収縮させてしまうのです。自己防衛のための反応です。
足が冷えると全身に反応がおよんでしまい、手の血管も連動して収縮して冷えてしまいます。
いつも緊張して身体に力が入っているような、交感神経優位の人に多いタイプです。
また、ダイエットをしている人に多いタイプです。
「対策」は浅めの針によるリラックス。
胃腸の働きを良くするように治療します。

・内蔵型

 副交感神経優位の人に多いタイプです。
寒くても末梢血管が収縮せず、熱をどんどん放出して身体の中心部が冷えていきます。
アトピー体質や腹部手術を受けた人、食欲旺盛で体重が多めで汗かきの人に多く見られます。
発汗に注意し、外気から身を守ることです。
「対策」は食べ過ぎに注意、運動を心がけましょう。

・全身型

 代謝や熱エネルギーが最も低いタイプです。
「対策」は胃腸の働きを良くする治療をします。

・局所型

 踵とか肘とか局所の神経障害や血液の流れが悪くなる循環障害で起こります。

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