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安静と運動、どっちが正しい?

 最近のテレビや雑誌では、治療中の早い時期から運動を積極的に勧めるケースが増えています。今までは、痛みが取れるまでは安静にするのが常識でした。
しかし、安静の期間が長いと廃用性萎縮といって筋肉や関節が弱ることが問題になり、早期から運動が指導ようになりました。
ところが、最近の患者さんの話を伺っていると、身体が弱ることを心配し運動したのに、逆に症状が悪化している方がいらっしゃいます。そこで疑問が生じます。「動いたほうが良いの?動かないほうが良いの?」


答えは・・・「正しい動き方で動く」です。 


 テレビなどの運動法を見ていると、悪い所に負荷(無理)がかからないように工夫した運動指導をしています。早期からの運動が良いといっても、間違った動きで悪い所に負荷(無理)がかかったのでは、症状が悪化したり再発したりしてしまいます。
また、早く治そうと焦って、まだ弱っている筋肉や関節に早くから無理をさせる。例えば、風邪の予防だと言って、まだ熱があるのに裸になって乾布摩擦をするようなものです。
運動には、筋肉や関節を鍛えるというメリットと悪化させるデメリットがあるのです。運動法(リハビリ)は再発を防ぐ有効な治療法です。自分に合った運動の種類、時間、負荷の量(強さ)を考え、正しい知識で焦らずに行いましょう。

 

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